食品配達によるアウトリーチ活動
あだち・わくわく便とは必要なご家庭に無料で食品をお届けする宅食事業です。
食品をお届けすることをきっかけに、必要な支援と「つなぐ」ことを目的にしています。
足立区では18,000以上の生活保護受給世帯や6000人以上の児童扶養手当受給者(ひとり親家庭)がいらっしゃいますが、経済的に困窮している子育て家庭は、いつか育児と仕事の両立ができなくなってしまうのではないか(すでに両立できていない)という不安に駆られて生活しています。
その結果、働いても貧しいワーキングプアの状態から抜け出せない。また、仕事だけでなく、日々の家事・育児に追われて時間がないために誰にも頼ることができず、精神的にもだんだんと追い詰められてしまうということが起きてしまっているんです。
そのような親を間近で見ている子どもたちは、様々なことを諦め、自分の将来に希望を持てなくなってしまいます。
地域から孤立しがちな子育て家庭の中には、支援サービスを利用していることを周囲の人に知られたくない方や、支援サービスを提供している時間帯は仕事で利用できない方が多くいらっしゃいます。
そこで、生活に必要な食品を取りに来てもらうのではなく、届けることで、地域とのつながりをキープしています。
『あだち・わくわく便』で実施していることは次の3つです。
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①食品や生活用品を定期的に『とどける』
協賛企業や個人のご寄付で集まった生活必需品をご家庭にお届けする。
②ニーズや課題の把握のために、LINEやSMS等で『つながる』
何らかの理由で既存のサポートを受けられていないご家庭のニーズや課題をヒアリングやアンケート等を通じて把握する。
③既存の地域支援で『ささえる』
周囲からの目や物理的な制約が理由で必要な支援を求められないご家庭の状況に合わせて、適切なサポートに繋げる。(子ども食堂や無料の学習塾、行政サポート等)
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これまでに1031世帯以上の子育て家庭に、毎月10kgほどの食品を無料で配達してきました。
活動をする中でたくさんの悲痛な声が聞こえてきます。
etc..
さらに、追い打ちをかけるような新型コロナウイルス。
etc...
そんな声に対応すべく、お弁当配達などの緊急的な支援も行っています。
食支援をしている子育て家庭からは、コロナ禍で職を失った、この先が不安で精神的にキツいなどのような声をいただいています。
そんな親の姿を見ている子どもたちが、進学や自分の人生までも諦めてしまうことが心配でなりません。
だからこそ、子どもたちへの支援はもちろんのこと、保護者の方へのサポートも同時に行うことで、子どもたちを取り巻く環境をより良くしていきたいと考えています。
具体的には、対症療法的な緊急支援に加え、あだち・わくわく便でつながった子育て家庭の課題に応じた支援情報の提供を行っていきます。
私たちと一緒に子どもを取り巻く環境をより良くする活動をしてみませんか?